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「人類は消滅すべきか」


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人類消滅

(水波一郎 著 アマゾン 発売)



「人類は消滅すべきか」というタイトルは、非常にセンセーショナルな響きを

もっています。また、一方で、現実から遊離したテーマのようにも思えます。

 

しかし、そう思う前に、現実を直視してみてはどうでしょうか。資本主義の

高度な発達に伴う現代文明の危機というものを考えてみてはどうでしょうか。

 

現代文明は、近世以前には考えられなかったような利便さや、快適さをもたらし

ましたが、一方で、共同体の崩壊と万人が万人の敵となる競争社会を到来させ、

また、工業社会の持つ弊害や矛盾を露呈させたといえます。

 

大量生産、大量消費により地球環境に大きな変動をもたらして大規模災害を

引き起こし、また、大量の汚染物質が巻き散らかされ、大気汚染、水質汚染、

土壌汚染が深刻化し、他の生命体や、人類自身の生存を脅かすほどになり、

とりわけ、核兵器の開発は、人類の存亡の危機をもたらしました。

 

よって、20世紀末には、ノストラダムスの予言なるものが、世の中を

にぎわし、人類滅亡、日本沈没などがまことしやかに叫ばれたのでした。

 

結局、人類は滅亡こそしませんでしたが、その危機が去ったということ

ではなく、逆に、その危機は増しているとさえいえます。

 

一方、死後の世界があるとして、そこに目をやると、どういう状況なの

でしょうか?

 

近・現代世界の急激な変化を目の当たりにした人間が、どんどん死後の

世界の住人になっていくとすると、死後の世界も大きな変化を起こして

いる可能性があります。

 

本書によると、この世は、近代以降、とりわけ、近年において、物理的な

環境の悪化と併せて、霊的にも著しく汚れが進み、大気が有害物質で汚染

されているように、汚い幽気(霊的な気)が蔓延しているというのです。

 

神の存在を否定し、唯物論が支配する社会、個と個が対立する過度の競争

社会の中で、怒りや恨みや妬みの想念をお互いにぶつけ合うことによって、

肉体と重なっている幽体という死後使用する身体が傷つき、一方で、上記の

ような低く汚れた幽気しか吸うことのできない多くの現代人は、死後、その

汚れ傷ついた幽体が順応できる低い世界にしか行けないようなのです。

 

つまり、悪行を犯した人が死後、地獄のような世界へいき、善行をなした人、

人格のすぐれた人が高貴な世界へ行くというのではないということであり、

死後、使用する身体である幽体の成長度と健全度によって行く世界が決まる

ということです。

 

ともかく、多くの人が行く世界は、とても恐ろしい世界で、その恐怖から

何とか逃れようと必死になるようであり、そこから抜け出した霊魂たちが

地上を徘徊しているのが現状であり、その霊魂たちによる地上の人間に

対する干渉と、それによる霊的な障害が深刻化しているというのです。

 

このような主張は今まであまり聞いたことがなく、霊的に新時代に入った

とか、新次元に入ったとか、楽観的な話ばかりです。

 

スピリチュアリズムなどにおいても、死後の世界は、かなり楽観的に捉え

られていたように思います。

 

普通に死ねば、死は肉体からの解放であり、食べることも、働くことも、

眠る必要もない世界で、自由に楽しく暮らせるというようなことが言われ

ていたように思いますが、そのような楽観論は、もうまったく通用しなく

なったということになります。

 

もっとも、そういう自由で素晴らしい世界が存在しないということでは

ありません。しかし、今、人が普通に死ねば、その幽体の傷や不調によって

低い世界で恐ろしい苦しみを体験しなければならないのだそうです。

 

つまり、スピチュアリズムでは、地獄のような世界は特異な世界で、人が

心の中で作りだすものであったり、地縛霊が作り出す暗黒の世界であった

りするようなのですが、普通の人でも行くことになるような状況になって

しまったようなのです。

 

この世でも、百年もたてば、想像もできないほどの変化が起きてしまい

ますが、現在の死後の世界は、想像を絶するとんでもない状態になって

いるということです。

 

ところで、SF映画などで、エイリアンが地球を侵略しようとしますが、

ヒーローがそれを撃退して、地球と人類を滅亡から守るというような

ストーリーがよくあります。

 

しかし、これを逆の立場で考えてみたらどうでしょう。

 

地球人が宇宙全体の秩序を破壊したり、乱したりしていて、人類こそが

ガン細胞のごとしであるとすると、宇宙全体から見て滅ぼされるのが

正しいということにならないでしょうか。

 

また、地球上の動植物たちが、人間の横暴で身勝手なふるまいを見て、それ

をエイリアンのごとしと思い、人類の滅亡を望んでいるかもしれません。

 

そうなると、霊魂が存在するとして、その中に、それは悪い霊魂ではなく、

上層の霊魂であって、全生命体の幸福といった見地から、人類は、消滅した

ほうがいいと考えている者たちがいるとするのは、そんなに驚くべきこと

ではないともいえます。

 

逆に、下層の霊魂のほうが、干渉したり、弄ぶ対象がなくなっては困るため、

「人類の救済」を主張するのかもしれません。

 

本書のストーリーでは、こういった状況の中で、上の世界の霊魂と下の世界の

霊魂との主張の対立に巻き込まれた平凡な霊魂達が人類を救おうとして立ち

上がることになります。

 

地獄のような世界から脱出した未熟な霊魂が、地上(物質の世界)の感覚では

考えられないような霊的な世界の現実に翻弄されていくのですが、その先にある

ものは、「人類の消滅」か、「人類の救済」か、いったい、どのような結末を

迎えるのでしょうか?

 

とにかく、本書は、現在の霊的世界の現実が、古典的な霊的世界に対する楽観的

な見解とは大きく異なっていて、大変な状況にあること、そして、それはまさに

地上に生きる我々自身の危機でもあるということを強く訴えています。

 

本書は、多くの方に読んでいただきたいと思いますが、とりわけ、過去の固定

的な見解にこだわらず、現在進行中の死後の世界の真実をこそ見極めたいと

思う方には、是非、読んでみていただいきたと思います。

 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体