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「霊的能力の謎-霊能力者、霊媒の真実-」を読む



霊的能力の謎

( 水波一郎 著  アマゾン 発売 )

 

霊媒であり、霊的修行法の指導者でもある著者の水波一郎氏は、従来の俗説を

大きく覆す視角から霊能力者、霊媒についての真実を著しています。

 

まず、霊能力者の現実につて、トリックやインチキは論外としたうえで、一見、

意外と思われるようなことを述べています。

 

何かを言い当てることを世の人達は期待するが、「当たるとか、当たらない

とか、心が休まるとか、癒されるとか、そうした要素は、プロとしては、

有った方が良いのかもしれないが、本質ではない」と。

 

霊能力者は霊的な能力を行使して、霊的な問題を解決するから霊能力者なので

あり、たとえ、相談者の事が当たらなくても、癒されなくても、側にいる霊魂

を指摘できる事が大事なのであり、さらにはその霊魂を排除する事を考えなけ

ればならないと述べています。

 

また、当たるということではなく、中には、高級な霊魂が協力してくれるとか、

神が力をくださるとか、宇宙神霊が背後に付いていると主張する霊能力者が

いるが、こうした霊能力者は、ニセモノの可能性が高いとしています。

 

なぜなら、霊能力者は自分の知覚で相談者の中やそばにいる霊魂を見たり、

霊魂の言葉を聞いたりしてそれを排除しようとするが、実際には、悪い霊魂は

相談者の側にはまずいない。そうなると、除霊しようが、浄霊しようが、霊的

な問題はほとんど解決することはなく、現実的には、人生論や先祖供養等の話を

することにより、気持ちが楽になったりするのが関の山であり、高級な霊魂が

力を降ろしてくれるというような霊能力者など、普通はいないというのです。

 

そして、オーラの色彩を分析する霊能力者の言うことも、インチキであるか、

錯覚であると述べています。つまり、オーラは霊的な身体から出ている光の

ようなものであり、物質の世界の色彩で表現することはできないということ

です。

 

また、よくある考え方として、霊的な能力は本来、誰にでもある潜在能力で

あるという主張は間違っているというのです。なぜなら、霊能力者とは、

インチキか錯覚でなければ特殊な状態にある人であり、正常であれば、肉体

の目では幽体は見えないが、幽体の目の視覚が、何らかのアクシデントや、

何らかの技術で肉体の視覚に転換されて、霊魂を見るということが可能に

なるのだからだそうです。

 

しかし、幽体の目と肉体の目の両方が同時に働くとなると、霊能力者という

存在は二つの世界が同時に見えてしまい、まともに生きてゆけません。よって、

実際は、状況によって、霊能力者に関与している霊魂が、必要とされる光景、

ビジョンを見せているだけということになるのだそうです。

 

つまり、霊能力者という人達は、本物であれば、全員、必ず未発達な、或は

邪悪な霊魂が側について活動しているということになります。

 

とにかく、霊能力者に関わるなかれ、と水波氏は訴えています。

 

さて、次に水波氏は霊媒について、本物の霊媒にしか知り得ない視点から、

興味深いことを語っています。

 

まず、「依頼に応じて、死者の霊を呼び寄せる」人達、いわゆる霊媒師という

ものは、ほぼニセモノだとしています。なぜなら、死んでから日の浅い霊魂を

この世の霊媒が呼び出すことは無理だというのです。それらの霊魂は、全く

未知であった死後の世界という新しい環境に慣れることに専念することで

精一杯なのだそうです。

 

そもそも真の霊媒現象というのは、そう簡単に起こせるものではないと著者は

言います。ましてや、高級霊魂が関与する霊媒現象となると、それは至難の技

であるようです。

 

しかし、それは不可能かというとそうではないようです。

 

霊魂は、肉体を持たない、幽体の存在ですが、霊媒となる人間も、肉体と

それに重なった幽体を所持しており、この同じ性質を持った身体を通して

意思を伝えることができれば可能だと言うのです。

 

もっとも、人間の幽体を押し退けて、霊魂が直接肉体を使えばよい、いわゆる

憑依すればよいのではないかという人がいるかもしれないが、それは、そう

簡単ではないし、できても霊媒の意識や身体に、ひいては人生に致命的な

ダメージを与える危険性があり、高級霊魂が行う方法ではないということです。

 

そういう意味では、相手の意思を無視する邪悪な霊魂の方が高級な霊魂より

何事も上手であるといえるようです。

 

さて、幽体の意識を通じて、意思の伝達が可能であるということでしたが、

それが本物の霊媒による本物の霊媒現象といえるものになるには、幾つかの

ハードルを越えなければならないようです。

 

霊媒現象においては、異なる次元、世界からの、それも言葉ではなく想念の

伝達によっていることから起こるミスが必ず付きまとってくるのであるが、

それらの困難を克服して価値の高い霊媒が育つには、霊媒、霊魂双方が協力

して行う真剣な訓練が必要であり、そのための教官、そしてテキストがなけれ

ばならないと述べています。

 

しかし、それは非常に困難なことであり、結局、歴史上、高級な霊媒はなかなか

出現しなかったということです。

 

では、霊媒現象にしても、霊能力にしても、どうすれば、高級な霊魂が関与した

現象になるのでしょうか。

 

水波氏は、幽体、幽体の成長、そして、良好な「幽気」の吸収にその鍵がある

と言います。

 

でも、現代では、本来は高級な気が降りるはずの寺院や神社、滝場などの

伝統的な修行場へ行っても、その場の幽気は汚く、出会えるのは邪霊ばかり

なのだそうです。

 

それは、現代は無神論者が著しく増大し、神仏に対する信仰心を失って

しまったためであり、そのために、宗教的な修行をして幽体を成長させ、

高級な力を得ることが難しくなってしまったというのです。

 

では、なぜ幽体の成長が必要なのでしょうか。

 

高級な霊魂から見ると、下の世界に住む霊魂は汚くて見えにくい。つまり、

霊的な身体の性質が違うと見えにくいのだそうです。よって、物質の世界を

生きる人間の幽体が、下層の霊魂のそれに近いと、下層の霊魂からは見えやすく、

上の霊魂からは見えにくいのであり、逆もまたしかりだということです。

 

かくして、高級な霊魂が関与する霊媒を作るために前提となるのが幽体の成長

と強化ということになるようですが、そのためにはどうすればいいのでしょうか。

 

水波氏は、自分が知っていることしか書けないとしながら、無神論者が多くなり、

質の低い幽気が増えた現代では神伝鎮魂法以外に方法は見つからないとしています。

ただし、それは本当の霊媒を作るための前提であって、霊的な身体が成長したら、

そこで初めて霊媒となるための訓練が始まるというのです。高級な霊媒になる

ためには、まだまだ越えねばならない壁があるようなのです。

 

まず、霊媒と担当の霊魂との深い信頼関係が必要であり、そして、高級な霊媒

現象は、一人の霊魂では難しく、複数の霊魂の協力が必要だということです。

さらには、高級な霊媒現象が起きやすい環境作りが必要なようです。

 

このように、高級な霊媒現象は、容易なものではなく、いくつもの高いハードル

を越えて初めて成功するものであることを強調しています。

 

ところで、水波氏は、現代は長い歴史の中でも、特別に霊的環境が悪く、霊的な

障害が増えやすい時代になったと言い、そうした霊的障害から身を守ることが

必要であるとしながらも、だからといって、霊能力者には近寄っては危険だと

忠告しています。

 

では、一体どうしたらいいのでしょうか。

 

ともかく、霊能力ではなく、霊力を強化することが必要だと述べています。

霊力と霊能力は違っていて、霊能力は霊的な技能であり、霊力とは、肉体で

いえば、技ではなく基礎体力にあたるものが霊力だということです。

 

霊力を鍛えることによって、幽気の活力を増し、間気の力を上げ、幽体を強化、

成長させることが大切だというのです。

 

最後に、水波氏は、最も高貴な霊媒について次のように述べています。

 

「真の霊媒、それはやはり、神霊からお告げをいただく高貴な存在であるべき

である。霊媒になるとは、神霊に自分を捧げる事であり、信仰の世界こそ至上

の世界であると宣言する事である」と。

 

 




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体

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