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「シルバー・バーチの霊訓」の位相


シルバー・バーチの霊訓 霊魂イエス下


「シルバー・バーチの霊訓」とは、イギリス人のモーリス・バーバネル

(1902~82)という人が「シルバー・バーチ」と名乗る知性(霊魂)の

霊媒となってあらわされたものです。

 

シルバー・バーチは、古代の「レッド・インデアン」であると名乗ったと

いうことですが、実は、シルバー・バーチとは先住インデアンの人格を

まとった霊魂の便宜的な仮の名前であり、その背後には高度に進歩した霊的

存在がいて、教えを説いているとされています。

 

シルバー・バーチの背後には、霊団が控えており、その霊団とは、地上経綸の

仕事において最終的な責任を負っている神庁であり、その会議でシルバー・

バーチがこれまでの成果を報告し、指図を受けるとしています。

 

さて、この「シルバー・バーチの霊訓」について、「スピリチュアリズム普及会

第1公式サイト 霊性進化への道-スピリチュアリズム」では、次のように意義

づけられています。

 

<世界三大霊訓の一つである>

 

アラン・カルデックの『霊の書』(「再生」を全面的に押し出し、「再生論」を

思想の軸としてすべての霊的知識を体系化している)と、ステイトン・モーゼス

の『霊訓』(キリスト教的世界観との対決、霊界から示された「霊的真理」を

地上で最強の勢力を誇るキリスト教にぶつけ、理論闘争を展開するという形を

取っている)を最終的に統合し、さらに深化を図ったものが「シルバー・バーチ

の霊訓」であり、最も優れた通信である。

 

<イエスを中心とする地球圏霊界の高級霊が結集して、計画的に進めている

「地球人類救済プロジェクト」である>

 

霊的無知は、“物質至上主義”と“エゴイズム”を発生させた。イエスをはじめ

とする何百億という高級霊によって、地上世界に「霊的真理」をもたらすため

の計画が立てられた。心霊現象の演出と心霊研究という形で始められることに

なった。「心霊現象」はどこまでも「霊界通信」の前座として演出されたもの。

「霊界通信」によって、地上人の救いのために最も重要な「霊的真理・霊的

知識」をもたらすことが、イエスを中心とする霊界の大霊団の戦略だった。

シルバー・バーチは大霊団の代弁者であり、自らも「大霊団のマウスピース

である」と述べている。それは、まさに人類史上最高の霊界通信であり、

他の霊界通信とは比較にならないものである。『シルバー・バーチの霊訓』

は、地上のスピリチュアリズムに正しいスタンダード(基準)を示すという

使命を担って登場した。これによって、地球上のスピリチュアリズムは

新しい時代を迎えようとしている。

 

<スピリチュアリズム思想の集大成であり、地球上の宗教思想の最高峰で

あり、人類史上最高の啓示・地球人類共通のバイブルである>

 

シルバー・バーチは、イエスが主宰する大審議会への出席を許され、特別な

使命を与えられ、直接イエスと会話できる存在。地上に再生する必要がない

段階にまで進化した立場から通信を送ってきた。その結果、スピリチュアル

運動の勝利宣言、地球人類救済計画の成功宣言となる。

 

「霊釧」は、霊的知識に基づく生き方の、具体的な手本を示してくれる。

結論的には、利他的生き方・摂理にそった生き方に心がけ、真実の愛を

実践することとなる。

 

“謙虚さ”は、霊性の高さを示すバロメーターであり、真理をどのくらい

体得しているかを示している。

 

霊媒現象に付きまとう「霊媒の潜在意識の混入」という厄介な問題も克服し、

100パーセント純粋な最高次元の霊界通信が実現することになった。

 

交霊会(霊界通信)は「通信霊」と「霊界サイドの協力者(霊団)」と「地上

の霊媒」と「地上人(サークルのメンバー)」という4つの要素から成り

立っているため、それらがどのような連携状態(調和状態)にあるかに

よって交霊会全体のレベル(質)が決定することになる。地上サイド

(参加者)の霊的レベル、霊界と地上サイドの連携(調和)レベルが

アップした結果、人類史上最高の交霊会が成立することになった。

 

スピリチュアリズムは、霊界で共通に行われている「神への信仰」を、

地上世界に展開しようとする計画です。地球人類が「霊的事実」に

立った“真の祈り”を知ることができるようになった。

 

ざっと、以上のような意義つけがなされていますが、これらのことの

霊的価値の高低の見極め、真偽についての証明は困難です。特に、

イエスを中心とする最高級の霊団による「地球人類救済プロジェクト」

であるという主張については立証が不可能であり、これによってスピリ

チュアリズムの主張に対する信憑性が高まるという立場と、かえって

虚構性が高まるという立場に分かれてしまうように思われます。

 

なお、本国のイギリスでは、シルバー・バーチの書籍は、再刊されては

絶版になるという状況であるが、なぜか、日本におけるシルバー・

バーチの人気は今なお高いという状況のようです。

 

そこで、一つの判断材料として、これとは異なるイエスとその霊魂団の

活動についての見解を紹介しておきたいと思います。

 

水波一郎氏の著書「霊魂イエス(下)」によると、たしかに、イエスと高級

霊魂団が積極的に霊魂通信に関わったという時期はあったようであり、次の

ように記されています。

 

最初の霊媒の養成の試みが成功と言えなかったことを踏まえて、「(しかし、

こんどはもっとも本格的な霊媒を育てたい。世界に霊魂の実在、霊魂世界の

存在を証明しうる器を育てたい。)そう思いながら、イエスは何人もの霊魂

と会見した。その中で、霊媒となりたい霊魂に二通りのものが出てきた。

一つは、霊魂の実在、霊魂世界の存在をより強く証明したいという者、もう

一つは、霊魂からのメッセージを伝達したいとするグループであった。これ

らは、どちらも大切である。そのどちらもなくてはならない。前者だけでは

何の益もない。しかし、後者だけでも、世に受け入れられない。まず、前者

を中心に活動し、次に、後者を中心に置く。これが霊魂達の結論であった。

この時から、再び、イエスを中心とした霊魂団の、霊媒養成、そして、霊魂界

と物質界の共同作業が始まることになった。」

 

「こうして何人かの霊媒が誕生した。(皆、無名であったと思われる)ただし、
後世に影響を与えた霊媒は少ない。ニセモノが登場したからである。彼ら、
彼女らのもっともらしい演技が、本物より目を引いてしまうのであった。」と。

よって、第一次世界大戦頃、イエスは、霊魂通信により、霊魂の実在と、

霊魂からのメッセージをこの世に示すという仕事を終えて、次の仕事に

取り掛かった、とされています。

 

つまり、イエスとその直系の霊魂団がこれらの活動に関わったのは、19

世紀後半からの20世紀の始めぐらいであったであろうということです。

その後の活動は、特殊な、選ばれた人より発せられた霊魂通信というもの

から、人間が誰でも自分を訓練することにより霊的に進歩できるようにする

方向に移行していった、すなわち、霊的技法、霊的修行法の必要性を感じ

東洋へ目を向けていくことになったということです。

 

もう一つ、水波一郎氏の監修によるHP「霊をさぐる」の「霊魂と交信する

技術」のなかでは、次のように述べられています。

 

「東洋のような修行の伝統のない西洋では、良い通信は送りにくい。」「高級

と言われる霊魂の思想を表現することは普通の霊媒ではまず無理なのです。

それが可能なのは、長い間に渡り、不可能を可能にするための訓練をした

霊媒だけなのです。」「したがいまして、西洋の霊界通信のように、訓練の

ない霊媒を使っても、通信を送りうる霊魂は、それほど意識の高い方の

霊魂ではなく、真実が表現されていることは少ないのです。むしろ、

こうした霊魂からの通信は、いずれ、本物が出るための過渡期に出現

する役割があると言えましょう。」ということです。

 

これらの記述によると、イエスとその高級霊魂団は関わっていないのでは

ないかということになりますが、どうでしょうか?

 

また、これは私見ですが、バーバネルによるシルバー・バーチの通信は、

スピリチュアリズムのピークが過ぎた後、つまり、1920年頃から

1980年頃まで行われたということです。そうなると、それ以前の

ほとんどすべての霊魂通信を視野に入れることが可能になり、それら

を折衷することもできます。

 

このことから、シルバー・バーチの霊界通信は、ステイトン・モーゼス

やアラン・カルデック、そしてマイヤースなど、それまでのスピリチュ

アル思想の統合ではあっても、冷静に見ると、まったく革新的でより

レベルの高い「人類史上最高の霊魂通信」とは言いきれないという見方が

できるのではないかと思われますが、どうでしょうか?

 

 




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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テーマ : スピリチュアル
ジャンル : 心と身体

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